いまこそ、歴史の舞台へ――

天草四郎が掲げた伝説の陣中旗、期間限定公開! 5月1日~5月7日

激動の時代に希望を託し、戦いに挑んだ若きカリスマ・天草四郎。
彼が率いたキリシタン軍の象徴ともいえる「陣中旗(じんちゅうき)」が、天草市立天草キリシタン館で、年にわずか28日間だけ公開されています。

この旗に刻まれた血痕、槍や刀、矢弾の痕跡――
それらが、天草・島原の乱の凄まじさを今に伝えています。

旗は、縦横108.6cmの菊花文織白綸子製(きくかもんおりしろりんずせい)の指物で、大聖杯と聖体聖餅、そして祈る天使たちが描かれています。
命を賭した信仰と戦いの記憶が息づく、静謐な美しさ――

制作は、日本の初期洋画家・山田右衛門作によるものとも言われており、
キリシタン文化と日本洋画史を語るうえで、極めて貴重な一枚です。

本物を目にするチャンスはごくわずか。
心震える歴史の証人に、ぜひ会いに来てください。

●実物の公開日は、下記の予定です。

 第1期: 5月1日 ~  5月7日

 第2期: 8月1日 ~  8月7日

 第3期: 11月1日 ~ 11月7日

 第4期: 3月1日 ~  3月7日


◆ 天草・島原の乱とは?

いまから約400年前の江戸時代初期、厳しい年貢や過酷な支配、そしてキリスト教への弾圧に苦しんでいた島原・天草の人々が、ついに立ち上がりました。

その先頭に立ったのが、わずか16歳の若者・天草四郎
奇跡の力を持つ“神の子”と崇められ、3万7千人もの信徒たちを導き、幕府軍12万を相手に激しく戦いました。

戦いの舞台となったのは、長崎県の原城
約3か月にわたる籠城戦の末、天草四郎とその仲間たちは壮絶な最期を遂げますが、その信念と勇気は今も語り継がれています。

この乱は、日本のキリスト教史上最大の抵抗とされており、
後の禁教政策を決定づける大きな転機ともなりました。

■指定区分:国指定

■指定種別:歴史資料
■指定日:昭和39年1月11日

■地域:本渡
■所在地:船之尾町19-52 天草市立天草キリシタン館

天草市立天草キリシタン館
電話番号 0969‐22‐3845

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