天草市の山あい、霧に包まれる限界集落に佇む養蚕小屋をリノベーションしたゲストハウス「INN FOG（インフォグ）」。
ここは、観光地を巡るための宿ではありません。天草を“遠くから眺める”のではなく、
暮らしの温度で感じるための滞在拠点です。
コンセプトは「解像度の高い天草の旅」。
情報や予定を詰め込む旅ではなく、ひとつの土地に身を置き、五感を澄ませることで、
天草という場所の輪郭が、少しずつ立ち上がってくる。
そんな「ひとりワーケーション」を提案する場所です。

■ INN FOG が “ひとりワーケーション” に向いている理由
(１)かつてこの土地で営まれていた養蚕業。その養蚕小屋は役目を終え少しずつ風化し、この土地の風景の一部となっていました。
廃墟と化したこの建物を安易に取り壊すのではなく、この土地の風景を受け継ぎ、消えゆく風景も美しいものとして肯定的に受け入れたい。
そしてこの土地の暮らしや歴史を感じてもらえるよう、穏やかに人の流れをつくっていきたい。
そのような想いから、養蚕小屋を残したまま、その中に客室をつくる選択をしました。
この土地が積み重ねてきた時間を、そのまま受け取れる空間は、自然と思考を内側へと向かわせてくれます。。

(２)この土地で育った檜を用いた、静かな建築空間
建物には、この土地で育った檜が使われています。
木の香り、手触り、空気感。
派手さはないけれど、長くそこに居たくなる理由が、空間に宿っています。
パソコンに向かう時間も、何もしない時間も、どちらも自然に受け入れてくれる場所です。

(３) 「霧」と「小さな宿」から生まれた名前
INN FOG という名前は、昔から霧深い土地＝FOG と、小部屋の宿＝INN を掛け合わせたもの。
霧は、視界を遮るものではなく、輪郭を際立たせる存在。
ここで過ごす時間は、天草の風景だけでなく、自分自身の思考や感情の解像度も高めてくれます。

(４)四季折々の、飾らない美しさの中で暮らす
春の芽吹き、夏の濃い緑、秋の澄んだ空気、冬の静寂。
INN FOG では、観光用に切り取られた風景ではなく、
ありのままの四季に触れることができます。
陽が昇ったら起き、暗くなったら眠る。
そんな、自然のリズムに身を委ねる時間こそが、ひとりワーケーションの質を大きく変えてくれます。

(５) 「泊まる」だけじゃない、開かれた場所
INN FOG は、天草外の人と地元の人が出会い、ゆるやかにつながる場所でもあります。
宿泊だけでなく、
・キャンプ・焚き火カフェ・体験メニュー・不定期イベントなど、
天草の人も利用しやすい“開かれた場として機能しています。
一人で来て、誰とも話さずに帰ってもいい。
ふとしたきっかけで、土地の人と言葉を交わしてもいい。
選択肢があることが、心地よさにつながっています。

(６) 月ごとに変わる体験と、特別な体験
体験メニューには、
・月ごとに変わる「季節の体験メニュー」　・ここでしか味わえない「特別な体験メニュー」があります。
参加しても、しなくてもいい。必要な分だけ関わる。
“やらなければならない体験”がないことが、一人旅・一人ワーケーションには大切です。

(７) 山と人の、新しい関係をつくる拠点
INN FOG では、山に新しい価値を見出す取り組みを続けています。
山での活動が、やがて天草の海を育てることにつながる。
そんな循環の中に、ただ滞在するだけで参加できるのも、この場所ならではの特徴です。

(８)「天草脈々」が伝える、土地の奥行き
オリジナルWEBマガジン「天草脈々」では、
観光MAPには載らない、失われてしまいそうな暮らしの知恵や、地域の歴史、風土、人の営みを記録しています。
INN FOG での滞在は、その物語の続きを、自分の体で読み進める時間でもあります。

■ ひとりワーケーションで得られるもの
・思考の整理と集中力の回復
・土地を深く理解する体験
・仕事と暮らしのリズムの再調整
・情報ではなく、感覚で得るインスピレーション
・「次に進むための静かな時間」

■ まとめ
速く巡る旅では、見えないものがある。
解像度の高い天草の旅。
ひとりワーケーションのススメ。
霧深い山の宿で、自然のリズムに身を委ね、仕事をし、考え、何もしない。
INN FOG は、天草という土地と、自分自身を、少しだけ深く知るための場所です。